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流行に流されず「本質」を追究 サロン×クリニックの適切な連携が実現するエステ業界の改革

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株式会社ビューティーマイスター

Satomi Urano
浦野 里美

代表取締役
19歳でエステティック業界に魅了され、大手エステサロンでの勤務を経て2009年に法人設立。心から納得できるものをお客様に届けたいという信念のもと、オリジナル化粧品の開発からスタートし、現在は美容機器開発、サロン経営、研修・コンサルティングまで幅広く事業を展開。

Takeru Nomachi
野町 健

医療法人社団ヴィヴェンシアクリニック 理事長
国立島根医科大学医学部卒業後、大阪医科大学附属病院で形成外科・麻酔科研修を経て、高知最近森病院、大阪市立総合医療センターなどで豊富な臨床経験を積む。2009年から芦屋デコルテクリニック院長を務め、2012年にヴィヴェンシアクリニックを開設。

STORY

――お二人はどのようなご縁で出会われたのでしょうか。

浦野代表(以下、敬称略) 美容外科とエステティック両方の経験を持つ共通の先輩からのご紹介でお会いすることができました。実は当初、クリニックに対して強い抵抗感を抱いておりました。エステティックに比べるとクリニックは敷居が高く、医師の技術力によっては取り返しのつかない結果を招く事例も目にしていたためです。

野町先生(以下、敬称略) 浦野代表が初回来院された際、設備や患者様への配慮など、クリニック運営について率直なご指摘をいただきました。専門的かつ的確なアドバイスをいただき、浦野代表の洞察力の深さに感銘を受けました。

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――浦野代表は元々大手サロンで勤務されていましたが、独立に至った理由を教えてください。

浦野 独立の理由は、従来のエステティック業界に対する問題意識にありました。高額化粧品をローンで販売し、その後は流れ作業的な施術を行なう。お客様一人ひとりに真に必要なケアを提供できない現状に強い疑問を感じておりました。現在のサロン運営では、お客様の肌状態だけでなく、生活背景も含めて総合的にカウンセリングし、エステティックで対応可能な領域と医療に委ねるべき領域を明確に区分したサービス提供に力を入れています。

また、複数のサロンオーナー様からご要望をいただいたことをきっかけに、主力製品である『Bsowa』を開発。市場の既存製品を調査いたしましたが、ニーズを満たす理想的な機器が見つからなかったため、一から開発することを決断いたしました。特に重視したのは、コンパクトで多機能な設計です。筋膜ケア用グローブについては、衛生面への配慮から、従来の金属繊維入りではなくシリコン素材を採用いたしました。

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「なりたい自分」を諦めない次世代痩身ジェル。感動の体感が信頼を築き、無理なく客単価アップを実現。顧客満足と利益を両立させる、経営の味方。

IMPACT

――『Bsowa』導入サロンからの反応はいかがでしたか?

浦野 おかげさまで、大変ご好評いただいております。導入効果は数値面で明確に表れており、従来5,000円程度だったマッサージメニューが20,000~30,000円の高付加価値メニューに変化し、売上は平均4~6倍の向上を実現しております。

野町 医療機器は一台1,000万円以上が標準的で、認可取得コストも製品価格に反映されるため、施術費用は高額となります。一方、『Bsowa』は250万円という導入しやすい価格により、リーズナブルな施術提供を可能にしています。

浦野 『Bsowa』は、専用グローブとスリミングジェル『シボレール』を組み合わせることで、高い再現性を持つ施術が実現できる機器です。お客様には毎週ご来店いただき、4カ月間の集中期間を経て、2週間に一度のメンテナンスに移行するプログラムを提供しております。確実な結果により、ご紹介による新規顧客獲得が増加し、紹介のみで100名の固定顧客を確保されているサロン様も珍しくありません。

また、サロン運営面においてもよい影響がでています。従来の手技中心での施術ではスタッフの身体的負担が大きく、離職が課題でした。しかし、機器活用により負担が軽減され、また技術認定研修によるディプロマ取得制度により、定着率が大幅に向上しております。こうした成果が医療機関からの信頼にもつながっています。

野町 実際、美容医療とエステティックの役割分担も明確になってきました。眼瞼下垂のようにエステティックでは限界がある症例は適切なタイミングで医療機関にご紹介いただき、術後の肌質維持は再びエステサロンで継続ケアを行なう。このような連携により、双方の信頼性向上につながっております。

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野町先生の病院でも導入されている『Bsowa』。2チャンネル搭載により、異なるアプローチでの同時施術も実現可能にしている。

VISION

――2026年に向けての展望はどのようなことをお考えですか。

浦野 2026年は、野町先生との連携を基軸とした医療クリニックとの提携による新サービス開発、教育システムの標準化、販促DXの実装強化といった3つの重点戦略に取り組みます。技術職であるエステティシャンは一人ひとりが売上と顧客満足を支える重要な存在ですが、離職による予約枠の減少、教育投資の未回収、採用難という意図的な問題となっております。

第一の医療提携は、エステティックでは提供困難な領域との組み合わせにより、安全性と効果性を同時に向上させることが目的です。第二の教育標準化では、技術の属人化を防ぐオンライン教育プラットフォームを構築し、指導者による内容の差異を解消いたします。第三の販促DXでは、AI肌診断、LINE CRM、販促自動化を統合し、現場負荷を軽減しながら売上向上を実現するシステムを標準化いたします。

そして、3~5年後には、単なる機器・商材の提供企業ではなく、サロン経営を支える総合パートナーとして認識されることを目指しております。 正しい知識を持つ賢明な消費者の育成も重要で、流行に左右されず適切な選択を行える方々が増加すれば、業界全体の質的向上が実現されることでしょう。

野町 医療の立場からも、この取り組みは非常に意義深いと考えております。確かな技術と真摯な姿勢を持つエステティシャンと医師をつなぐ役割を果たしたい。 真に技術に優れ誠実な医師の中には、情報発信が得意でない方々も多数存在いたします。そのような医師と浦野代表のように誠実な経営者やエステティシャンとの相互紹介により、業界全体の質的向上を図りたいと考えております。

2026年のキーポイント

エステサロンと医療クリニックとの提携による新たな付加価値サービスの開発 美容医療との連携強化により、サロンでは提供困難な領域とエステティックの強みを組み合わせた革新的なサービスを開発。サロンの信頼性と収益性を飛躍的に向上させる。

スタッフ育成の標準化とオンライン教育環境の拡充整備により早期戦力化を実現 人材不足と技術の属人化を解消するため、体系化したオンライン教育プラットフォームを整備。指導者によるムラをなくし、スタッフの定着率向上と教育コストの削減を同時に達成する。

サロンDXの実装強化によるAI肌診断とCRM販促自動化で売上安定化 現場スタッフの負荷を軽減しながら売上向上を実現するため、AI肌診断技術とLINE CRMシステムを統合した自動化プラットフォームを構築。サービス全体を自動化し、安定的な収益基盤を確立する。