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美容と医療のW視点で真のニーズを創造し美と健康の一翼を担う

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株式会社ドクターセレクト
代表取締役・楢崎 浩也

 

学生時代の留学経験によってグローバルでリベラルな価値観を醸成。2003年に株式会社セレクトビューティーを設立し、代表取締役に就任。以降、多角的にブランド展開するとともに、積極的に海外進出を図り、事業を拡大。現在は株式会社セレクトホールディングスCEOとしてグループ企業全体の業務を統括する。

 

 

 

情報力と開発力を活かして素早く動きニーズに応える


想定した以上にコロナ禍が長く続いたことで、昨年も状況が変わらず苦悩した1年となりました。しかし、昨年スタートさせた審美歯科事業とアートメイク事業はどちらも軌道に乗り、グループでクリニック事業も行なっている弊社は、美容の枠を超えた広いニーズにいち早く対応できることが強みだと再認識しました。審美歯科事業では歯列矯正とホワイトニングを、弊社提携の「椿クリニック」の新しいメニューとして展開。マスクの着用の日常化で、口もとが隠れてる間にケアを始めたいと思う人も多いようなので、その需要に応えたいと考えています。

 

さらに昨年は、一般社団法人国際医療美容アートメイク協会(IMAA)を設立し展開したアートメイク事業も順調に動き始めました。同協会ではアートメイクの資格取得のサポート以外に、クリニックにアプローチして「アートメイク」という新しいメニューの導入も提案。特にアイブロウは、マスクでは隠せない重要なパーツとして認識されてきています。形を整えるだけでなくお客様に合ったデザインに仕上がるので、メンズ美容がブームの今、男性のお客様にも人気。皆様に喜ばれています。

 

今年の新しい取り組みとしては、フェムテック事業への参戦が挙げられます。具体的には、デリケートゾーンのアプリケーターを自社で製品化することになりました。女性特有の病気を患う人が増加傾向にあるので、女性の悩みに寄り添った製品としてこれからニーズが高まると期待しています。

 

 

医療にはない魅力を発揮し、世界規模で美容に挑戦する


コロナ禍で人々は、美容よりも効果効能を求めて医療に意識を向ける傾向にあると感じています。しかし、美容と医療では求められることが異なり、特にエステには日本文化特有の“おもてなし”を心に感じていただきながら、体を癒す力があります。エステサロン様へは製品の紹介だけでなく、サロン運営のサポートにも尽力し、長く寄り添える関係の構築ができるよう、多方面に視野を広げて取り組んでいます。

 

その一環として、意識的に取り組むべきだと考えているのが“コミュニケーションのオンライン化”です。弊社は全国各地のサロン様にお取り引きいただいていますが、これまで顔を合わせることがなかった遠方のお客様ともズームなどのツールを使うことで、画面越しではありますが対面で話ができるようになりました。今後はこれらのツールを自社サービスにも活用し、サロン様の新規顧客獲得や売上の拡充につなげる仕組みづくりをしたいと思います。

 

そして2022年、我々は海外マーケティングの再開とホームケア製品の開発・販売という新しいフィールドも追加したいと考えています。昨年までコロナ禍で注力できなかった海外市場に向けたアプローチを、今年は積極的に行なうつもりです。さらに、ホームケア用のボディ機器を開発・販売したいと考えています。“ホームケアはもちろんサロンの施術も使える”、“脱毛も美肌もかなう”など、オリジナリティにあふれた画期的な機器を展開したいですね。こういった独自性を発揮しながら新規事業にも取り組み、マーケットの拡大を実現できたらと思っています。

人の心を癒し、人々に幸せをもたらす“美容”は、より発展できるビジネス。だからこそ、今後も医療にない魅力の構築に力を尽くしていけたらと思っています。世間の目が医療に向かおうとも、エステだからこそできる“お客様に満足いただける心を寄り添える場所”を創造し、美容業界を盛り上げていきます。

 

 

 

経営者としての思考、お見せします!

今年の5月に最愛の妻が他界しました。人生最大の出来事かつ、あまりに突然のことでまだ実感がないのですが、妻に支えられていたことを痛感すると同時に、家族の存在の大きさに改めて気付かされ、出会ったすべての人に助けられ支えられてきたことを実感しました。妻が生前、私を含め誰にも心配をかけまいと必死に生き抜こうとしていた精神力と、いつも口にしていた「人とのつながりを大切に」の意志。それらを引き継いで毎日を後悔なく過ごし、またこれからの新しい出会い・つながりを大切にしていこうと思います。