強気の攻めで未来をつくり続ける さらなる挑戦へ
株式会社グラツィア
代表取締役CEO・南代 鮎美
1998年、28歳で株式会社グラツィアを設立。エステ、ヨガ、スクールなどの総合美容サロン経営に成功。2008年日本ヨガインストラクター協会(JYIA)を創設し、理事長に就任、ヨガの普及とインストラクター育成に尽力。また、業界ヒットコスメ『ディレイア』シリーズ(ヒト幹細胞培養液コスメ)の開発にも関わる。
コロナ禍も攻めの姿勢で業態拡大&売上増を実現
2021年もコロナ禍による社会変化が続き、ある程度の売上減少も予想される状況のなかでも弊社が貫いたのは“攻めの姿勢”。もともと約2年分の販管費をストックし、潤沢な運営を続けていましたが、融資 によりさらに資金を調達。それを元手に百貨店への出店、新製品の開発・プロモーションへと活躍の場を広げました。実際、2021年3月には新宿マルイに「ディレイアザコスメ」、4月には大阪の大丸梅田店に「ディレイアザコスメ」とヨガ& エステティックサロン「グラングラツィア」をオープン。また10月のBWJ大阪では、独自の波形「PDM波」を搭載した美容機器『ディレイアゼル』と、胃で溶けず腸まで届ける「ダイレクトテクノロジー」の技術を採用したサプリメント『ディレイア アクティブ Rエイジ カプセル』 の2つの新製品を発表。特に『ディレイアゼル』は展示会で注文が殺到し、初期の在庫がなくなってしまうほどの人気製品となっています。
これまで弊社は『ディレイア』ブランドで幹細胞培養液コスメを広め、化粧品メーカーとしての地位を確立してきました。しかし、コロナ禍を経て人々の美容に対する意識が変化し、エステサロンに通うよりも「家でケアしたい」という人が増加。サロンが高い売上をキープするためには、物販の強化が必須となっています。今回、弊社が美容機器やサプリメントといったこれまでにない分野のアイテムを発表したのも、こうしたニーズの変化に応えたいという想いから。これからも美容業界の時流に合わせ、導入サロン様の物販の充実&売上アップに貢献できるアイテムを生み出していきます。
新たな挑戦と新たな仲間で今よりもっと高みを目指す
コロナ禍による影響が続くなかでは「コロナだから売上が上がらない」「コロナだから思うように行動できない」などと考えてしまいがちですが、より恐れるべきは新型コロナウイルスではなく、こうした消極的な 思考に侵されてしまうこと。コロナ禍にあっても手を緩めることなく、 攻めの姿勢を貫いたからこそ、弊社は新たな分野への進出を成功させることができたと思っています。2022年は今までの活動に加え、クリニックや治療院などに向けた働きかけや、年々依頼が増え続けているOEMの開発にも、より力を入れていきたいと考えています。オンライン化が進み、製品の紹介や研修などをネット上で行なうことが日常となりましたが、少しずつ直接会う時間も増やし、これまで以上に親身なサポート・提案を展開していくつもりです。
コロナ禍によってエステティック業界は二分化され、売上が順調なところと伸び悩んでいるところがハッキリと分かれてしまった気がします。その違いはどこから生じるかといえば、やはり人材育成の差にあるのではないでしょうか。育成に力を入れているサロン様には優れた人材が入社し、離職も少ないので組織が強くなり、運営も順調になります。技術や製品を充実させて一時的に売上がアップしても、人材が育っていかなければそれは短期的なブームでしかありません。理想は毎年120%ずつ成長するといった“持続的成長” を続けること。2022年もまた新卒採用で10名を超える仲間が加わりますし、3年前から続けている“理念教育”を軸とした人材育成にも力を入れ、組織をより強固に、より拡大していきたいですね。そして化粧品はもちろん、美容機器やサプリメントなど幅広い分野において“ほかにはない”高品質な先進的アイテムをお客様にお届けしたいと思っています。
創業当初より松下幸之助氏の書籍を読みながら経営を行なっています。彼が提唱する人材育成の考え方「物をつくる前にまず人をつくる」に感銘を受け、人材育成や人を大事にする経営が重要だと一念発起。 3年前から月に一度の「理念研修」、週に一度の全体朝礼を通じて、徹底した理念 教育を展開しています。最近では小田全 宏氏が提唱する「絶対記憶」メソッドを社員の前で実践し、「自分の限界値を決めない」ことの重要性を伝えるなど、せっかくの場が無駄になることがないよう毎回工夫を凝らしています。