コロナ禍でもピンチをチャンスに変え、世界へ挑戦する一歩を
株式会社クールプロジェクト
代表取締役・ 茂藤 雅彦
1966年、石川県生まれ。北陸大学・薬学部を経て、医療機器販売会社、外資系生命保険会社に勤務。2002年、株式 会社クールプロジェクトを設立し、エステティックサロンの運 営、美容機器や化粧品の開発・販売、経営コンサルティングなど幅広い事業を国内外において展開中。
国内事業と海外事業。コロナ禍で分かれた明暗
弊社は、北陸3県での『クールエステティック』の運営・サロン経営 コンサルティング・美容機器の開発・ 販売など多岐にわたる事業を行なっています。コロナ禍の2年間はそれぞれの分野でまったく異なるベクトルの影響を受けました。まず、海外事業部は多大なダメージを受けてしまいました。コロナ禍以前は、当たり前に動いていた物流・人流がほぼ完全にストップ。5〜6年前から提供していた、中国のエステサロンオーナー向けの“顧客満足度重視経営”の方法や日本式のエステを学ぶ1週間ほどのツアーも当然ゼロに。大きな売上比率を占めていた中国をはじめとする海外との取引も激減。売上昨年対比マイナス90%もの非常に大きな打撃を受けました。
そのような状況でも私たちはすでに次の一手を考えています。今年の夏ごろからは徐々に海外旅行が解禁されるのではと予想しているので、そのときにスタートダッシュをきれるように準備を怠っていません。中国以外にもベトナムなど、東南アジアの国とのビジネスに力を入れようと計画中です。しかし海外事業部とは対照的に、エステ事業部の2021年度の売上は目標に対して94.7%でした。大きなダメージを受けていないかのように見えるこの数字は、北陸のサロンがこの2年間粘り強くやってきた成果によるものです。営業すること自体が難しいなか、おこもり美容に適したホームケアの美容機器『レディッチ』『レディッチトリプロ』が、エステ事業部で運営するサロン全店で月に100台ほど売れました。お客様を離さなかったエステティシャンたちの努力と、弊社製品がこの時期の需要にマッチしたことで、目標値から5%程度のダウンで済んだのだと思います。
この家庭用美容機器に対する需要を無駄にしないため、今春のBWJ でも、『レディッチ』『レディッチ トリプロ』のPRに力を入れ、多くのサロン様の売上アップのお手伝いができればと考えています。また、機器だけでなく併せて使用することでリフトアップを目指せるセラムと ミストも考案中。薄毛で悩んでいる方にもうれしい効果が期待できるので、楽しみにしていてください。さらに、エンジニアチームとともに、ほかが真似のできないようなハイパワーLEDの開発も行なっています。今後もお客様にご満足いただけるハイパワーLED製品の開発を進めていきます。
「よいものを提供したい」。その想いと覚悟が生む好循環
エステティックは、お客様をきれいにして美に対するコンプレックスを解消し、見た目だけではなく心も豊かにしてくれるものだと思います。 弊社のサロンには5万7,000人 ものお客様がいらしていますが、きっかけはすべてが口コミ。親子3代で通ってくださっている人もいます。そこまで成長できたのは“脱毛・フェイシャル・ボディすべてにおいて必ず結果を出す”、“価格以上の価値をお客様に提供する”という想いをスタッフ全員が持っているから。売上ではなく、お客様の心を目標に働く。 そうすると上を向き続けることができます。感謝の手紙をいただくことも多く、どんな状況でもそれをモチベーションにがんばっています。
実際に弊社が運営するサロンは、オープン当初から顧客満足度日本一を目指し続け、8年目にして3年連続で顧客満足度最高得点を出すことができました。たとえマイナスな状況でも“誰かのために”プラスに変えていこうとする精神が、成長の礎となったと思います。これからもその想いで美容業界の発展のため尽力してまいります。
“だからこそ”は、ピンチをチャンスに、マイナスをプラスに変える「スーパーブレイントレーニング」のキーワード。オリンピックのメダリストや野球選手など、いろいろな人が実践しているこのトレーニング は、大脳生理学と心理学に基づいて考案・確立された成功のためのプログラムで、私は1級コーチの資格を持っています。“だからこそ”何をするのか、“だからこそ”何ができるのか。言葉が持つ力は無限大です。コロナ禍が続く今だからこそ、非常に大事な言葉ではないでしょうか。