OEMと多様な流通網で国内外の流通を切り開く
「創業30年の自信作発表
OEMと多様な流通網で
国内外の流通を切り開く」
※2020年7月10日まで動画公開
株式会社アメニティコーポレーション
代表取締役 竹田 幸彦氏
【Profile】 Yukihiko Takeda
1958年生まれ、地元の美容ディーラーでの勤務を経て1990年にエステティックサロンの運営とエステティックディーラーを設立。1998年東京進出を機に自社ブランド、OEMなどの製造開発を開始。今年2月で創業30周年を迎える。
順調なOEM事業、海外展開と一般販売での挑戦
弊社は、今年2月で創業30年を迎えます。それに合わせて、「針を使わない。注入美容」というコンセプトで、『ノンニードルメソセラピーSCボーテ プレミアムインジェクション』を発売しました。塗るマイクロニードルとヒト幹細胞培養液でさまざまな肌トラブルにアプローチし、肌をひときわ美しく輝かせる製品に仕上がりました。『SCボーテプレミアム』シリーズは、もともと三製品の展開だったのですが、ヒト幹細胞培養液の効果を最大限発揮させる製品を開発できないかと考え、スピキュールにたどり着きました。整形手術ではないけれども、高い効果を得られ、未来の肌が変わっていく実感が感じられる化粧品となっております。
また、昨年はOEM事業が順調に推移しました。弊社は、あらゆる製品開発のご要望にお応えできますので、多くのお客様よりご支持いただいております。ほとんどのお客様は、サンプルを試した結果、弊社の製品のよさを実感して商談に入られます。やはり、製品力の高さと国内工場があることは大きな強みだと思います。
最近は、海外展開にも積極的に取り組んでおり、現在約10カ国との取り引きがあります。そこでは製品販売だけでなく、技術研修なども行なっています。真剣に販売してくれるディストリビューターと組めば、海外でも安定した結果が得られると感じています。
実は2017年に一般流通網で製品を販売することに挑戦したのですが、課題が多く残る結果となりました。販路の拡大はできるのですが、売り場を確保しても一般の人に購入していただくためのあと一押しが足りないと感じたのです。今年は、一般流通化粧品の第二弾として『ホワイトバーチ クレンジングウォッシュ』で再挑戦します。キーワードは「時短」。クレンジングと洗顔を一緒にできる製品です。百貨店層にマッチするようにブランディングしていく予定です。
後継者の育成とサロンサポートを強化
私は、人と人との関係を大切にしています。営業というのは、基本的にコミュニケーションです。社訓として「他人の喜びを我が喜びとする」という言葉を掲げており、お客様が喜ぶことを提案することを心掛けています。このような心掛けを今後も社内全体により浸透させ、底上げを図っていきたいと思っています。
今まで最新の技術を勉強し、ときにはヨーロッパへ足を伸ばすなど、時代に合わせたものを日本に紹介してきました。ただ、時期が早かったのか、プロモーションに改善の余地があるのか、まだまだ力不足だなと感じることが多いです。日本のエステティック業界は、縮小傾向にあるため、流通販路を模索しないと会社として成長していくことは厳しいと判断しています。注力しているのは、サロン、クリニック、一般、海外の四つの流通販路です。現状はOEM受託の割合が高いので、どの事業も安定的に伸ばしていくことが大切だと思っています。
具体的には、手掛けている海外流通を「技術を通して」ロシアや中国のサロンなどに広めていきたい。海外の人にも日本の品質と接客を届けることが目標です。まさに「おもてなし」です。昨年はロシアや中国から技術研修に来ましたが、自国のサロンでもしっかりできるように教えています。これからも製品と技術教育には力を入れていき、サロンのサポートを充実させ、革新的な製品を生んでいきたいですね。
製品開発で何より大切なのは、アンテナをしっかり張って、今何が流行しているのかを瞬時につかむこと。また経営の面では、次の世代に譲っていける組織づくり、後継者を育成する段階になったと思っています。今の課題を見つめ、この二つには力を入れていきたいと思います。