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BWJ福岡編集部レポ!

新型コロナウイルス感染症に振り回された2020年度を締めくくるように開催されたビューティーワールドジャパン福岡(以下、BWJ福岡)。BWJは昨年、東京での開催が中止となり、展示会商戦が減退するのか……と思いきや、より地方への細かいアプローチが目立つようになったのではないでしょうか。その証拠に、今回のBWJ福岡にも120社近い企業が出展、新規出展企業も50社にのぼったとのこと。ここで翌年度のトレンドが決まるとさえいわれています。

 

そんなBWJ福岡に、エステティック通信編集部・柴田が出張! 福岡生まれ福岡育ちの土地勘を生かして縦横無尽に会場を歩き回ってきました。今回は、初日の様子と気になった商品&企業をレポートしていきます!

 


 

早速見つけた!ベストアイテム受賞製品

 

エントランスロビーを抜けて1階から物色を始めた筆者。初日だからか、人の入りは多い印象。もちろん入り口での検温・消毒など、万全のコロナ対策がとられています。
入ってすぐ目に飛び込んできたのは、弊社ベストアイテム企画で見覚えのある商品。赤と金のパッケージが高級感を演出する美容液、『スキンサイエンティスト®リンクルエーアイ®』です。

 

ベストアイテム受賞のエンブレムをめいっぱい使ってアピールしていただいてます!

 

同商品は、肌と同じラメラ構造を安定的に再現する「ラメラスキンテクノロジー」と、肌状態に応じて選択的に美容成分を放出する「AIカプセル」が採用された美容液。メーカーである株式会社アレン・常務取締役の髙木一子さんも、「乾燥小じわが気になる季節はこれがイチオシ」と太鼓判を押してくださいました。

 

 

 

次世代EMSでおうちトレーニングに変化をもたらす!

 

こちらは筆者もこの日が初見のEMS機器、『パルストレーナー3DEMS』。「人々の健康と美に寄与する商品を」というコンセプトのもと、リハビリ機器をはじめとした医療・美容機器類の製造を手掛ける株式会社ホーマーイオン研究所より販売されている商品です。

 

人間の筋肉の約70%が下肢にあることから、効率的な下肢運動をサポートするために開発されたとのこと。

 

注目は「3DEMS®」を採用したこと。一般的な電極を用いたEMSではパッド間でしか電気を流すことができません。しかしベルト状の3D電極を両足に巻くことで、電気を筒状に流して立体的に筋肉に働きかけることが可能になります。それにより、両ひざ上に巻くだけで下肢全体に運動効果を与えられる仕組みなのです。こんなコンパクトな本体にそんな威力が……!
コロナ禍で動画を見ながら筋肉トレーニングをしたり、ストレッチをがんばったりといった需要が生まれましたが、“何か作業しながら巻いておくだけ”の手軽すぎる「おうちトレーニング」機器を見つけてしまいました。とことん怠けながらトレーニングできるなんて夢のようです。

 

 

 

流行りのトレーニング系マシン、もう一つ気になるもの発見!

 

トレーニング系マシンが流行するなか、EMSと二極化するのでは!?とも感じるほど、ここ半年ほどで急激に増えているHI-EMT技術を搭載したマシン。そのなかでも、『LUMIX-A9』などの大人気脱毛マシンを擁する株式会社エストラボからこの手のマシンが新発売されたということで、ここは押さえねばと早速チェック。

 

この機器一つで施術ができ、消耗品などが必要ないのもポイントです。

 

その名も『マグフォース』。HI‐EMT技術で筋肉に負荷をかけて筋肉量にアプローチし、基礎代謝の向上を目指すマシンです。200Vのハイパワーで、結果を実感するまでの期間の短さがウリとのこと。キャビテーションやラジオ波など、今までの痩身メニューにプラスするだけで単価アップが狙える汎用性の高さも魅力となりそうです。
同社は『LUMIX』シリーズで導入店をたくさん保有していることから、導入事例も豊富なはず。メニューの組み合わせなど、さまざまな声をもとにして相談に乗っていただけそうです!

 

 

 

代表のこだわりが凝縮された全身振動トリートメント!

 

もう一つ、EMSでもHI-EMTでもないボディケアマシンを発見しましたので、ご紹介。
こちらは名古屋で美容機器や美容商材を取り扱う株式会社Star’Qがイチオシする『Physical’Q』。30年近く美容業界で研鑽を積んだ青豆代表の独自メソッドをつぎ込み、骨格・筋肉・筋膜へのアプローチを可能にしたマシンです。

 

『フィジカルキュー』には本体に通電マット、仙骨パット、プローブ、専用ジェルなどがセットでついており、4つのメソッドにフル対応してくれる。

 

このマシンを用いて実現できるのが、「セルボンリリース®」「深部リカバリー®」「仙骨リバース®」「骨盤・肩甲骨調整」の4つの革新的メソッド。ハンド技術と電気振動を組み合わせることで、ゆがみを整え、筋肉との癒着もほどいていけるのだとか。このメソッドをしっかり習得するための講習もあるそうで、サロンの核となるトリートメントを模索中の方にはぜひチェックしてみてほしいところです。

 

 

 

手厚いサポートが自慢のシミケアマシン

 

続いてはエス通でもおなじみ、エステ用商材の卸販売を手掛ける株式会社フォレストシンフォニーから販売されているプロ専用シミケアマシン『ピグメンテーション デトックスⅡ』。

 

機器を導入すると、カウンセリングツールやメニュー表、店内POPなど、すぐにトリートメントをスタートできるように充実のセット内容がついてくるのも魅力!

 

大人女性の根本的な悩みのはずなのに、効果的なシミケアができずに悩ましい!というサロンは多いのではないでしょうか。同マシンはそんなサロンの救世主になるような実感力と、新米スタッフでも簡単に扱える操作性が魅力だと心得ておりました。しかし、同マシンの真骨頂は充実したサポート体制にあったのです!
ブースで接客をしていた同社代表の西根さんにお話をうかがうと、「機器の実力だけではサロン運営は立ち行かない。サロンを軌道に乗せ、収益を上げ続けるにはメーカー側のサポートが必須です。うちの機器を導入して損はさせません!」との力強いお言葉をいただきました。メーカーさんが親身になって一緒にサロン運営をサポートしてくれるというのはとても心強いことですよね。私だったらそんな会社の機器を導入したーい!

 

 

 

貼る系コスメのニューフェイス!セルフケアはもっと簡単に!

 

会場の2階に上がるとこちらも各ブース賑わいを見せており、常時来場者が訪れている印象。「忙しそうだなー、迷惑かなー」と思いつつもついつい気になり、人の波をかき分けて立ち寄ったのがソマニクスのブースです。体の不調や筋肉のこわばりを緩和するような商品開発に注力しているこちらの企業様。ブースには目新しいさまざまな商品が陳列されていましたが、なかでもイチオシだとうかがったのは、「刺さない鍼ケア」ともいわれる『ソマセプト』と『ソマレゾン』。

 

左から、『ソマセプト』、『ソマレゾン』。痛みの生じている箇所に貼付することで、痛みを緩和してくれます。

 

どちらも一般医療機器の認証を取得していますが、薬機法上、一般医療機器は「不具合が生じた場合でも人体へのリスクが極めて低い」と考えられており、販売の制限はなく、エステティシャンでも販売が可能なもの。絆創膏の先に仕込んであるプラスチック樹脂製の「マイクロコーン」が皮膚へ刺激を送ることで肩こりの緩和やフェイスラインのハリアップを実現するという画期的な商品なのです。

 

思えば学生時代、スポーツに打ち込んでいた筆者。当時はチタンテープなどをあちこちに貼っていたクチなのですが、磁気ではなくマイクロコーンが刺激を与えてくれるというのは実感を伴いそう。むくみや顔のたるみが気になる方にもおススメですね!

 

 

 

これから下降の一途をたどると気づかされたエラスチン、サプリで補給!補給!

 

ソマニクス近くにブースを構えた株式会社ACTLANDにも訪問。こちらは何度かエス通でも取り上げさせていただいている、エラスチンの流通によってサロンの販売力アップを目指している企業様です。
子宮や靭帯、血管を構成する主成分のひとつがエラスチン。それを高純度で生成し、サプリメントやバストクリームに配合することで内側からのハリをサポートする『季令』シリーズが同社の人気商品となっています。

 

同社の主力商品『季令エラスチンカプセル』。ビューティーワールド特価でお得にゲットできる機会でした!

 

同社のブースでは、このエラスチンについて図版を用いてわかりやすく説明されていました。役割をはじめ、どのような摂取が望ましいのかなど、学ぶことばかり。なかでも驚いたのは、体内のエラスチン量についてのグラフ。25~26歳をピークに減少を続け、40代を迎えるころにはほぼゼロになるという事実を突きつけられ、「これから減る一方じゃないですか……」と意気消沈する筆者。まだまだ加齢に伴う悩みには無縁だぜと高をくくっていましたが、今からのエラスチンケアが必要だと思い知らされました。
もちろんメインターゲットはミドルエイジ以上の、エイジングケアが必要な世代です。しかし、比較的若年層にも重要性を啓蒙していく必要がありますから、どのサロンにも注目してもらいたい商品です!

 

 

NEXT出展部門にも注目企業発見!フランス生まれのデリケートゾーンケア

 

次のトレンドを彩る新規出店企業が集う「NEXT」エリア。ここで発見したのは、“アンダーリップトリートメント®”を提唱する株式会社エッセンス。昨今主に脱毛分野などでデリケートゾーンケアは広がりが見られ、注目していた筆者も、「オイル美容液なんてあるんだ!」と思わず足を止めてしまいました。

 

オイルも泡ソープも、天然由来・植物由来成分100%のオーガニック処方!

 

フランスでは母から娘へと伝えられているデリケートゾーンのケア。同社は、日本にもその文化を根付かせることを目標に、デリケートゾーンに使用するオイルセラム(通称:おまたオイル)、泡ソープ、石鹸、また布ナプキンなどを販売しています。「デリケートゾーンにオイル?なんか不快感がありそうな……」と思ったのもつかの間、試しに手に塗布してもらうと、想像以上にさらっとしたオイルですっとなじんでいく感覚がありました。今回新発売となる泡ソープ『エメール ソワ』も展示されており、さらにラインナップが拡充。人に話しづらい悩みでも、体のことを熟知しながらほどよい距離感を保てるエステティシャンだからこそ、思い切った話ができるというもの。そういった悩みに応えたいサロンはぜひデリケートゾーンも商材選びにこだわってほしいですね!

 


 

ほかにもこちらで紹介できなかった商品がたくさんあり、収穫が盛りだくさんだったBWJ福岡。東京や大阪より規模は小さいものの、一日で回るにはちょうどよい出展数で、美容業界のトレンドをまるっとおさらいできる場所でした。生活様式は変わり始めましたが、やはり最新の情報やお得に商材をゲットするには展示会は欠かせませんね。

 

この西の盛り上がりがそのまま4月のBWJ東京にも引き継がれるはず……! コロナに気を付けながら、次なる展示会に向かおうと思います!

 

 

●取材協力企業様

株式会社アレン
http://www.alen.co.jp/

 

株式会社ホーマーイオン研究所
フリーコール:0120-084-239
パルストレーナー専用問い合わせアドレス:contact-home@homerion.co.jp

 

株式会社エストラボ
https://est-pro.co.jp/

 

株式会社Star’Q
http://starq.co.jp/

 

株式会社フォレストシンフォニー
https://www.forestsymphony.jp/

 

フォーリコイズム合同会社(ソマニクス)
http://somaniks.jp/index.html

 

株式会社ACTLAND
https://actland.co.jp/

 

株式会社エッセンス
https://www.instagram.com/essence.co_beauty/?igshid=tbrrtcyttd0y

 

 

●取材・文
エステティック通信編集部 柴田彩瑛