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紫外線最新情報2019!プロが知るべきUV対策

百貨店の化粧品コーナーにはホワイトニングの化粧品やファンデーションが揃い、お客様のスキンケアは夏向けのラインナップになってくる頃。

 

少し前まで「エステティックはアフターサンケアから」という認識でしたが、光老化を引き起こすUVAの存在が明らかになった近年はそれが大幅に崩れ、デイリーケアのアドバイスも必須になってきました。

 

 

毎年のように新たな発見が浮上する紫外線対策、2019年の最新事情はどうなっているのでしょうか。今回は、プロが知っておくべき紫外線対策のあれこれを特集します。

 

 

日傘の最新事情は大幅に進化!


 

百貨店や専門店の用品小物売り場には、色々な日傘がずらっと並んでいます。色も形も素材もさまざま。ひと昔前とは違い、「日傘は黒一択」という訳ではなさそうです。

 

 

 

UVカットと遮光の違いはわかる?

 

傘についているタグには、「UVカット率○%」「遮光率○%」という表示がされています。これの違いはどこにあるのでしょうか。

 

UV傘

傘生地にPU(ポリウレタン)コーティングなどのUVカットコーティングを施したもの。コーティングを施せば、UVカット率はほぼ90%以上となり「UVカット」という表示が可能になります。購入の目安として、具体的に「UVカット99%以上」などの具体的数値を表示しているものが信憑性があると言います。

 

遮光傘

UVカットとは書かずに「遮光」とされているものは、UVカットをさらに進化させたもの。紫外線だけでなく、太陽光が発する可視光線や赤外線なども遮ることもできます。遮光率が99%以上でないと「遮光」の表示はできないので、遮光と書かれていればほぼ太陽光をカットすることができると考えて良さそうです。

 

遮光には2つの方法があり、ひとつはPUコーティングを施す方法、もう1つは遮光フィルムを貼り付ける(ボンディング)する方法です。劣化が少ないのは遮光フィルムのタイプ。ですが、ボンディングする事で生地が重くなったり硬くなったりするデメリットもあるので、お好みが別れるかもしれません。

 

紫外線を半永久的にカットする生地も存在する!チタン配合生地

酸化チタンの微粒子(チタン粉末)を原糸に配合した生地が登場しています。傘生地を織り上げる前の糸の段階で、紫外線を反射させる効果を持つチタン粉末を練り込むので、物理的に剥離が発生しません。

雨傘・日傘どちらにでも製造可能なので、太陽が出ている限り、曇りの日にも降り注ぐ光老化の元となるUVAを徹底的にカットしたい方におすすめ。

 

良い傘を選ぶポイントは、UVカット99%以上・遮光率99%以上などの数値が明示されているかどうか。逆に、「この傘の生地はUVカット100%を使用」「遮光率100%の生地を使用」「完全遮光生地」などと書いてあるものは要注意です。なぜかというと、生地の状態ではカット率100%だとしても、針と糸で縫って加工していく過程を踏むので数値が変化してしまうからです。

また、折りたたみ式などは何度も生地を折りたたんだり摩擦を加えるので、PUコーティングが剥がれることも考えられ、紫外線カットが持続しません。「毎年傘を買い換えてください」と聞くのはそのためです。

 

 

 

サングラスはもう古い?UVカットメガネ


 

紫外線の影響を受けるのは、肌だけではありません。目から入った紫外線のせいで角膜が傷ついてしまい、炎症を起こす紫外線角膜炎や、瞼裂斑(けんれつはん)と呼ばれる目のしみ、眼の水晶体のたんぱく質が濁る白内障など、目のエイジングケアとしても紫外線対策は必須です。

 

これら紫外線の影響から目を守ってくれるUVカットメガネは、エイジングケアコースのお客様や、目元ケアを大切にされているお客様にぜひおすすめしたい情報です。

 

 

しかし、ただUVカット率100%と書いてあるものを選べば安心か、といえばそうではないところがプロが知っておきたいポイントです。

 

 

UVカットメガネの数値の見方

 

紫外線透過率

紫外線をどれだけ通過させるかを表す数値。「1%以下」などと記載されていることが多く、低ければ低いほどUVカットの効果が高いことを示しています。ここ、間違わないようにしっかり覚えておきたいポイントです!

 

UV数値

UV380などと記載されている数値は、UVカット率を表しています。最近では、UV400が登場、サングラス並みのカット率を誇る商品も発売されています。こちらは高ければ高いほどUVカット率がいい、ということになります。

 

レンズの裏側にもUVカットが施されているものがベスト

レンズの横や後ろからも紫外線は入り込んできます。そのため、顔の形にフィットしたものを選ぶことはもちろんですが、レンズの裏側にもUVカットがされていれば言うことなし!360度から紫外線をブロックできるという訳です。皮膚への反射も防げることになるので、目元のシワやしみ予防などにも有効です。

 

 

UVカット衣類用洗剤も登場!


 

なんと、自前の衣類にUVカットを施してしまう洗剤も登場しています。

 

UV CUT LAUNDRY DETERGENT(ユーブイ カット ランドリー デタージェント)左は本体、右は詰め替え用

 

NSファーファ・ジャパン株式会社から発売されている「UV CUT LAUNDRY DETERGENT(ユーブイ カット ランドリー デタージェント)」は、商品に含まれる紫外線吸収剤が、洗濯の際に繊維に付着する機能を持ち、1回の洗濯でUVカット率を92%に引き上げるという商品。更に繰り返し使用するとカット率が上昇、5回の洗濯でUVカット率は97%まで到達すると言うから驚きです。もちろん、お好きな柔軟剤の利用も可能。

 

ボディの美白やトリートメントに熱心なお客様におすすめしてみるのもいいかもしれません。

 

 

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文 野島ユニ
構成 ESTHETIC WIRED DIGITAL編集部