変化のときにこそ原点回帰。周囲に影響されない“意識改革”を
M.Dione
出田 美佐
年齢を重ねてもきれいでありたいと、結婚・出産を経てエステティシャンとなり、自宅でサロンを開業。現在は東京都・八王子店と京都府・京都店の2店舗を構え、“美は力”をモットーに、最高の空間と一流の施術でお客様に寄り添う。
自分もスタッフもぶれずに
よい未来をつかみ取る
今年は節目となる開業10年目を迎え、施術の見直しやスタッフの意識改革など、原点に戻り“笑顔あふれるサロンづくり”を意識した一年でした。例えば、入社して1カ月目と5年目のスタッフでは、求められること・やるべきことが大きく異なります。そのため、それぞれのキャリア目標をヒアリングしつつ、適切なタスクや役割を与え、目標に近づくかたちで成長できるよう力添えをするのが私の役目。そうすることで、スタッフのモチベーションが高まり、笑顔の絶えないサロンへとパワーアップしました。
また、コロナ禍を経験したことで、経営者として環境の変化に順応することも必要だと実感。感染症だけでなく、季節や客層によってお客様が減ったり、売上が落ちたりと、経営には絶対に波があります。そのたびに一喜一憂してしまうと、せっかくのいい機会を見逃してしまうことも。そのためにも販路の拡大など、情勢の変化に影響されない道筋をつくり、安定した売上を増やしていくことが重要。常に自分の信念を柱に、次のチャンスをつかむために何ができるのかを冷静に見極めて、環境に順応していくことが大切ですね。
美容医療が注目されるなか
エステサロンにできること
最近は、「短時間できれいになれる」といったイメージが美容医療に定着し、施術を受けるハードルが下がったことで、多くの人が興味を持つようになりました。もちろん病院でしか行なえない治療もありますが、サロンでのじっくりと時間をかけた手技や、一人ひとりの悩みに寄り添った施術は、一度試してもらえればその効果や必要性を理解してもらえるはず。しかし、その最初の一歩が難しいのか「サロンは怖い」という意識はいまだに根深いと感じます。サロンは滞在時間も長く、お客様との距離が近いので、悩みを理解し適切なアドバイスができるという部分をもっと知ってほしいと思っています。またスタッフには、お客様が見ず知らずのエステティシャンに自らを委ねてくれることのすごさと、そんなエステティックの素晴らしさをいつも伝えています。
これからも、女性としてお客様の手本となること、オーナーとしてスタッフの手本となることを常に意識していきたいと思います。