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毎日がサプライズ。社員もお客様もワクワクする会社へ

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株式会社リー・プログループ
代表取締役・小山 直文

 

東芝エンジニアリングコンピューター部門で、システムエンジニアとカスタマーエンジニアを兼務。日本人のものづくりに対する考え方に感銘を受け、1993年株式会社リー・プロを設立。サロン経営から始まり、美容機器メーカー化粧品メーカーなど、全9社の経営者であり、トップエンジニア。

 

 

 

徹底的に生産効率を上げて過去最高の売上を更新


昨年は“美容機器メーカーから総合美容メーカーへ”の目標に向けて、着実に歩を進めていくことができました。グループ会社に化粧品工場やメーカーなどが加わり、全9社に。10月には、グループ会社の株式会社シー・ビー・エスと統合し、和のテイストを基調とした素晴らしい新社屋へ移転。社名も「株式会社リー・プログループ」へと変更しました。

 

新たなスタートを切るにあたり徹底したのは、とにかく合理的な経営をすること。限られた時間で最高の結果を出すために、基幹システムをすべて入れ替え、受注から発送までの人力作業が大幅に削減される物流システムを構築しました。また、化粧品製造工場の設備を増強、高品質化。そして出先でリモートワークもでき、機器や化粧品の体験もできるキャンピングカーを導入。このようにあらゆる手段を講じて生産効率を上げました。

 

また、費用のかけ方も見直しました。グループのなかにはとてもよい製品を持っているものの、投資すべきところを誤って苦戦している会社も。そこで着目したのが、お客様に対するアピールポイントの明確化。例えば『SPスティンガー』においては北海道科学大学と共同開発。それをベネフィットに打ち出すことで売上のアップにつなげました。

 

美容は“夢を売る仕事”ですから、ワクワク感も大切です。今まで、化粧品のルートセールスには中古の軽自動車を使用していましたが、メルセデスベンツの高級車、車内で簡単なエステ体験ができるキャンピングカーに変更。また、驚くことに新社屋は、毎週木曜日の13時に“屋久島”になるんですよ。屋久杉のアロマによる嗅覚の刺激や音響効果、3Dプロジェクションによる視覚効果を駆使して(笑)。この“屋久島”を筆頭に、とにかく社員もお客様も驚き、喜んでいただけるようにグループ一丸となって取り組みましたね。そうした徹底した効率化、ワクワクする取り組みの積み重ねで、多くのグループ会社で過去最高の売上を達成することができました。

 

 

がんばってくれる社員がいてこそ、会社は発展


コロナ禍が長引いたこともあり、今年は付き合いのある会社の社長から「経営をどう立て直したらいいか」「どうやってリストラをすればいいのか」といった相談を多く受けました。そのたびに「リストラは考えないで」という話をしました。弊社も昔は苦しい時期があったので、気持ちは痛いほどにわかります。しかし、まずは徹底的にスリム化すること。リストラという選択肢は最後の手段。弊社でも、新たにリー・プログループに加わった社員は基本的に引き継ぎました。改革を行なう際に、合わなくて辞めていく人は少なからずいますが、理解してくれる社員が残ってくれたことで、会社全体の空気がよいほうに変わったと感じます。

 

よく「お客様あっての仕事だ」といわれますが、私は“社員がいてこそ、お客様がいる”と考えています。社長としてまずやるべきは、社員を守り、社員が働きやすい環境を整えること。そのために実は昨年末、9人乗りのワゴン車を導入しました。駅から遠い新社屋への移転により生じる通勤の負担軽減が一番の目的ですが、グループ会社で常態化していた残業を自動的に回避しきちんと休んでもらうためでもあります。仕事が終わったらしっかり休み、有給休暇も消化する。今の時代、それが当たり前でないといけないと思います。

 

今年は創業30周年。20周年に引き続き、パーティも予定しています。パーティの主役は社員です。お客様と一緒に社員のがんばりを讃える、そういうパーティにしたいですね。

 

 

 

経営者としての思考、お見せします!

2021年に双子が誕生しました。二人とも未熟児で生まれて、とくに下の子のほうは「生きられるかどうか」という状況に。幸い、最新の医療設備がある病院で診てもらえたこともあり、後遺症もなく退院できました。今は子どもたちと一緒にいる時間を大切にしたい一方で、仕事は大好きだし、きちんとやりたい気持ちも変わらずあります。だからこそ、オフィスのIT化を進めたり、遠隔で仕事をできるようにしたりと、限られた時間で最高の結果を出すための環境整備に力を入れています。