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「薬に頼らない世の中」をつくりたい

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「講演活動を通して

 『薬に頼らない世の中』を

 つくりたい

 

 

 

ドクターセラム株式会社

代表取締役 ?川 育矢氏

 

【Profile】 Ikuya Yoshikawa

化粧品・健康食品の原料を扱う会社に在籍中、シルクを健康食品に応用することに情熱を燃やすようになり、2005年ドクターセラム株式会社を設立。クリニックでの医療カウンセラーや講師を務めるなど、医療・美容業界で幅広く活躍中。過去には歌手としてレコードデビュー。

 

 

世の中に貢献するため製品の普及に努めていく


 

昨年も弊社開発の素材「シルクフィブロイン」について、学会で発表するなど普及に努めてきました。このシルクとの出会いはもともと、筑波大学の教授が皮膚損傷皮膜剤として医薬品にしようと動いていたところ、「薬にするには日にちもお金もかかるから、化粧品でパック剤として世に出しましょう」と持ちかけ、シルクのパック剤をつくったのが始まりです。そんな中、口に入れるシルクを作っているという東京農業大学教授との出会いがあり、実際に中性脂肪値の低下を確認、なんとしてもこれを製品化し、世の中に広めたいとこの会社を立ち上げました。このシルクは、蚕が繭玉の中で糸を作るときに生成されるたんぱく質と同レベルと考えています。実はこの工程がかなり大変な作業で、この技術をもって製造をしているのは世界的にも珍しいと思います。糸には外側と内側のたんぱく質があって、外側が化粧品の原料として利用されるセリシンというたんぱく質です。われわれはこの外側のセリシンを99.9%除いて内側のたんぱく質フィブロインのみを抽出しています。「シルクフィブロイン」は吸脂性多孔質の構造をしており、体内の余分なコレステロール・脂肪を吸着し乳化した状態で体外に排出します。世の中にいろいろなシルク由来のサプリメントが販売されていますが、フィブロインの特殊な構造だからこそダイエットサポート効果があると自負しています。

 

また、近い将来、腎機能に関するヒト試験も検討しています。今、全国に約30万人の透析患者がおり、そのなかで糖尿から腎臓が悪くなって透析になった人が6割。「シルクフィブロイン」を習慣的に飲んだ人がたった1人でも透析にならなければ、42兆円を超える医療費のうち、640万円が浮くのです。つまり、私はこの製品が普及することで、国全体の医療費の削減に貢献したいと考えているのです。

 

シルクのほか、昨年は『BFSSバランサー』という活性酸素にアプローチする美容ドリンクを自社ブランドで始めました。これは30年前からOEM製品として販売してきたロングラン製品で、活性酸素だけで
なく、筋肉疲労の原因となる乳酸値も抑えられるデータがあります。エステティック分野では、『ホルミシスイオンローラー セラムアンジェ』も好評です。今、技術として「筋膜リリース」が話題となっていますが、このローラーを使うと浅い筋膜と深い筋膜を同時にリリースすることができるので、整骨院の施術用としても需要が高まってきています。

 

 

ものづくりで日本を元気にし、人々の健康維持のために活動


 

私は、自身の大きな目標として「薬に頼らない世の中をつくる」ことを掲げています。今、先天性疾患の子どもの出生率が増えていますが、それは親が抗生剤まみれの食材を食べているから。へその緒を通して、生まれたときから抗生物質漬けになってしまっているのです。そのうえ、現代はちょっと痛ければ鎮痛剤、ちょっと眠りが浅ければ導入剤などが手に入りやすく簡単に飲用されています。また、市販の食品などに含まれている食品添加物も体に蓄積されていくと大変危険です。このように、知らないうちに「薬に見えない薬」が体に入っていることに危機感を持ってほしいのです。私は、交通事故が原因の慢性骨髄炎という病気で、3年に1回、大量の抗生剤を摂取しなければなりません。生きるためには薬を飲まざるを得なかったのですが、その抗生剤の影響が自分の子どもにまで及んだとき、私の苦い経験をほかの人にさせたくないと強く感じました。“知らない”ということは時として悲しい結果をもたらします。安易に薬に頼るのではなく、まずはその原因からしっかりと考え、責任を持って自分の体に入れるものを選んでほしい。私はこれからも日本を元気にするために「セラム」を普及させ、健康を維持する方法をみんなに伝えていく伝道師として活動していければと考えています。

 

 

ドクターセラム株式会社
ダイエットの基本である中性脂肪値低下・血糖値の低下を実現したシルクフィブロイン蛋白のサプリメントの製品化に成功。「お客様にご満足いただける製品」「効果を実感していただける商材」づくりをモットーに、本物にこだわる独自の化粧品・健康食品の企画製造およびOEM製品化を手がけている。