めざすのは妥協を許さない価値ある製品づくり
「めざすのは、妥協を許さない
価値ある製品づくり
真に役立つモノとコトを発信」
株式会社プロラボホールディングス
代表取締役会長兼CEO 佐々木 広行氏
【Profile】 Hiroyuki Sasaki
早稲田大学卒業後、一部上場企業を経て総合マーケティング企業を設立。多くの美容関連企業の製品開発、ブランディング戦略のコンサルティングなどで実績を残す。2002年株式会社エステプロ・ラボ設立。現在、数社のグループ関連企業の代表も務める。一般財団法人内面美容医学財団など各団体の理事職も担当。
インナービューティの要、腸内バランスを大切に
ここ十年を振り返ると、美しさのためにはアウターのみならず、インナーへのアプローチが重要だという認識が広がりを見せ、インナービューティプロダクツの取り扱いが増えてきました。そんななか、腸をきれいにすることがインナービューティの要であり、食事の摂り方から排出までをトータルに考えた、インとアウトのバランスコントロールこそが欠かせないものであるとの気づき、弊社でも腸内バランスに着目した製品を新たにラインナップに加えました。これらを通じて、本当の意味で皆様の美と健康のお役に立てるモノとコトを世界に広めていきたいと考えています。
B2Bでの販売が主なルートとなりますので、優れたプロダクトだけでなく、それを最大限に生かすための教育コンテンツや情報をいかに定着させ、消費者に伝えていくかが重要になります。昨年からはサロンに通うお客様も招いての体験型講習会を本格化。大切なお客様と一緒にご参加いただけるので、サロン様にもご好評をいただいており、今後も充実させていきたいと考えています。
また、昨年末には、長く開発に取り組んできた『ギルトフリー トリプルカッターRチョコレート』を発表することができました。ご好評をいただいている『トリプルカッターR グランプロ』の4大ボディメイクサポート素材を配合した、低GIのハイクラスボディメイクサポートチョコレートです。弊社では、「何をいつまでに発売する」といった完成品を想定した製品開発は行ないません。エビデンスと安全性、オリジナルな処方、クリエイティビティの4つがそろった時点で、はじめて製品化のスケジュールを考えるのです。マーケティング重視では求める完成度が確保できないと感じています。「このくらいで大丈夫だろう」と妥協するその点の先にこそ、製品の大きな価値が秘められているのです。製品としてお届けするまでにお待たせしてしまうことは申し訳ないのですが、クオリティとおいしさを追求した今回のチョコレートは、肥満だけでなく糖の摂り過ぎで起こるさまざまな問題に働く素晴らしい逸品に仕上がりました。ぜひ多くの方にお試しいただきたいと思っています。
アジア諸国の食啓蒙が急務、若きリーダーとともに実践
インナービューティを通じて人類の健康寿命を延伸することを理念に掲げる弊社は、美容に限らず医療、スポーツに対しても製品や教育というかたちでアプローチを行なっています。一般財団法人内面美容医学財団(IBMF)では、「公認妊活マイスターR」が人気を集めています。これは栄養学をベースに妊活に関する幅広い知識を習得するための資格ですが、今年からは「妊活マイスターRBasic」という1日講座もスタートする予定です。
視点を世界に移すと、アジアではインナービューティの概念は本当の意味で浸透しているとはいえない現状があります。甘いものや脂っぽい食事を好むアジアでは、生活水準の向上とともに生活習慣病が激増しています。そんな今こそ食育を含むインナービューティの啓蒙が必要であると感じます。現在中国を中心に6カ国で販売を行ない、ほかにもフィリピンや中東など多くの国からアプローチをいただいていますが、運送や通関の問題にはまだまだ課題が残ります。弊社としては1日も早く諸課題をクリアし、プロモーションを通じてインナービューティの重要性を啓蒙していきたいです。
また社内では幹部育成が急務です。130人いる社員のほとんどが20代という若い会社ですから、部門ごとのリーダーが引っ張っていく体制をつくらなければと感じています。近頃は月に一度の理念勉強会に加えて、私自身が主催するマーケティング戦略塾を開催しています。人を成長させるということは焦りを伴う難しい取り組みですが、継続発展のモデルをつくるためにも、全力で進めていきたいと思っています。