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冷凍(冷却)美容機器の広告掲載に関する基本方針について

広告主及び、読者サロン各位

エステティック通信では、現在複数の美容機器メーカー様より冷凍(冷却)美容機器に関する広告掲載のお申し出を戴いておりますが、広告のご掲載につきまして現時点では慎重に進め、掲載をお控えいただくように御願いをさせて頂いておりますことを御了承ください。

■冷凍(冷却)美容機器の定義
ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院ウェルマン光医学センターが、2008年米国レーザー学会で発表した「クライオリポライシス理論(水分は0℃で凍るのに対して脂肪は約4℃で凍るという性質の違い)」から、皮膚を4℃に保つことにより脂肪のみに作用させるという理論を有する主に痩身効果を目的とする機器。

■課題
1)痩身対象部分を吸引し冷却(冷凍)するため、吸引痕などが残る可能性
2)皮膚を4℃に保つことの機器安定性または安全性

(補足)
吸引等などにより冷却を行なういわゆる「ヘッド」部分が4℃に保たれず過冷却を引き起こした場合(機器安定性)や、取扱時間(施術時間)を誤り長時間を部位に当てるなどした場合(誤操作)は、施術痕が残る場合があり、また凍傷などの外傷を引き起こす可能性も指摘されております。
現時点において、美容機器として販売されている機器にそれらの安全確認データが少ないことが本懸念とされております。

■当社としての対応
現時点におきましては、エステティック通信誌への純広告(お客様側制作による広告)は全て御掲載を御遠慮いただく方針とさせて頂いております。
ただし、展示会関連企画におきましては展示会における出展者の出品商品として、一部その情報を広告あるいは編集企画として掲載する場合があります。

■判断に至る過程
本紙では、2013年3月頃に当該美容機器を販売するメーカー5社に対し、編集企画として冷凍(冷却)美容機器に関する取材を行なう提案を行ないましたが、過半のメーカー様よりサロン導入実績が過少なため取材に応じることが不可能であるとの回答を戴きました。
これらの状況を鑑み、また医療機関へのヒアリング、そして行政機関の対応などから時期尚早であるとの判断と至りましたことを御報告申し上げます。

 
美容産業における業界媒体は流行を先導する役割、そして最新の情報を皆さまにお伝えする役割がございます。
当社としてはできるだけ早期に安全の確認がとれ、業界として新たなサービスが充実することを願っております。

今後、当社としては安全確認を継続しつつも、各方面への情報提供並びに情報収集を行い連携して安心できるエステティック業界の育成に寄与したいと考えております。
各皆さまの御協力並びに、御支援を御願い申し上げます。

 

エステティック通信編集部/広告部

※本件に関する御意見御指摘は、お問い合わせフォームより御願い申し上げます。