–ドクターアリーヴォ シリー ズをはじめ、御社製品は生産が追い付かないほど好調とのことですが。

近藤社長　そうですね。正直に申し上げてうれしい悲鳴を上げているところです。 おもに2017年は世界をターゲッ トに据え、アメリカ、ヨーロッパ、 アジアへ進出。主力美顔器をリ ニューアルするとともに、ECサイ トと実店舗で北京、上海で販売を開 始して着実に実績を重ねてきました。 2018年の春に、展示会で新製品『ドクターアリーヴォ ゼウス』をお披露目し、8月には本格的に中国で の販売を開始。そこから予想以上の 問い合わせをいただき、おかげさま で中国でかなりのシェアを獲得する に至っています。現地でOEM製品 も展開しているので、グローバルな広がりを見せています。店頭に並べ ればすぐに完売するくらい、『ドクターアリーヴォ』の需要が高まって いるのはありがたいですね。逆に国 内に提供するための生産が追いつい てないことが申し訳ないくらいです。

— 2、3年が勝負の年だ とうかがっておりましたが、まさに勝利 を掴み取った形ですね!

近藤社長　こうした人気の理由は、我々の製 品の性能、効果、デザイン、どれに 対してもこだわりを持って、メイド インジャパンのクオリティを提供し 続けているがゆえだと思います。グ ループ一丸となって、さらに世界ブ ランドへと押し上げて行きます。中 国、そしてアジアにおいて、美顔器 といったらアーティスティックであ る、という世界のオンリーワンにな りたいですね。

同時に、国内のほかの会社がもっと楽に中国へと販売網を広げられるように、弊社がパイプ役になれたら、 と考えています。さらには、弊社も エステティックサロンを運営してい ることもあり、多くのエステティ シャンを応援したい。実は、201 9年の韓国で開かれるCIBE(国 際美容外科学会)でも、日本のエス テティシャンの素晴らしい技術を広 めるための発表をサポートしました。 中国をはじめアジアを中心に現地の エステティシャン・ネイル協会と協 定を結んで、さまざまな活動を推し 進めているところです。そういった 弊社だからこそできる支援で、エス テティシャンを盛り上げていきたいと思っています。

–製品づくりについては、いかがですか?

近藤社長　もちろん、現状に満足することな く新製品開発も進めています。誰も 見たことのないものへの挑戦ですね。 初めて見て触れた瞬間に、欲しい! と思ってもらえるものを作りたい。 弊社の名前の通り、デザイン性で あったり、安全性であったり、すべ てにおいてメイドインジャパンの実 力を余すところなく発揮したものを、 B2B、B2Cを含めて発信してい く方針です。弊社は自分たちで製品 をプロデュース、製造、販売すると いうメーカーでありディーラーでも ある会社ですので、その強みを生かさない手はありません。弊社の製品 は決して安い価格ではありませんが、 一貫して自社で手がけることができるので、価格に見合った製品を届けられるのです。

これからは“本物”しか残らない 時代です。私たちは美顔器を作って いるので、使った結果、しっかりと 作用しなければ意味がない。話題性 があっても効果が感じられないもの であってはいけません。まして中国 ではコピー品やまがい物も多い。2 020年までに日本はさらに注目さ れるでしょう。だからこそ、本物を 作っていくこと、そしてそれを確実 にお客様に届けていくことが、弊社 の使命だと思っています。

2018年の秋には、『アリー ヴォ』 周年を記念してパーティを 開催しました。芸能人や、美容イン フルエンサーを使ってメディアへの 発信も行ないました。そういった今 まであまりやってこなかったことに もチャレンジした1年だったように 思います。今後も、独自のやり方で ブランディングを進めたい、と決意 を新たにしているところです。

日本の技術、素晴らしさを世界に 向けて発信したい、という意欲がま すますアップしています。日本のエ ステティック業界を大切にしながら、 世界のB2Cを視野に入れてアー ティスティックが一気に広げていき ます。それから、やはり従業員、グ ループも含め、弊社の製品に関わる すべてのスタッフたちの満足感を高 めていきたいですね。皆様があって、 社員があっての会社ですから、そこは大切にしていきたいです。