発売中の8月号では、動画を使ったプロモーションを特集！でも、なぜ動画なのでしょうか。はやっているから？それだけで素人が飛びつくのはどうなの？と思っている方のために、特集から一部抜粋してお届けします。

■効率のいい集客をめざす「施術の信頼度を高めるツール」としての動画

美容ニーズの高まりや、ホリスティックビューティの考えの広まりにより、全国のエステティックサロンでお客様の奪い合いが激化しています。ポータルサイトや、DMチラシなど、集客の方法は多岐にわたっていますが、今、エステティックサロンが生き残るためには「効率よく集客する」必要があります。
動画が注目されている理由は、まさにここ。静止画だけでは伝えきれない情報の豊富さや、音楽、テロップなどの編集によるアピール性の高さにメリットを見出し、集客に活用している成功例も増えています。たとえば、有名ヘアサロンのトップスタイリストは、個人のSNSアカウントや動画投稿チャンネルで、業務外の時間に撮影・編集し、動画を投稿しています。こういった動画は、多くの反響を獲得し、リアル顧客はもちろん、新規顧客予備軍も獲得しています。自分の最大の“武器”である技術を公開することは、一見、サロン運営にとって不利にはたらきそうなものです。しかし、自分の体、顔を預けるエステティックだからこそ、どんな施術をするのか見てみたい。これはユーザー心理を考えると当然のことであり、一般ユーザーが情報発信をする現代において、信頼を得るには必須条件です。

■映像のプロが証言：動画1本がサロンの運命を変えることも

小顔エステ、まつげエクステ、脱毛などの美容サロン業界をメインに、これまでに500の店舗や事業主の動画を制作する株式会社RBP。その代表である永野 豪さんにエステティックサロンでの動画活用のメリットについてうかがいました。

株式会社RBP 代表　永野 豪さん
http://rbp-tv.com/service/promotion

７年間、民放テレビ局で人気の美容ゴールデン番組を担当後、株式会社RBPを設立。PR動画制作をはじめ、イベント、セミナー、ウェディングなどさまざまな分野をプロデュース。

■変化を体感できるエステだからこそ動画が効果的

–これまでに動画を制作したサロンのお悩みは、どんなものが多かったのでしょうか。

永野さん（以下、敬称略）　一番多いのは、構成の作り方がわからないというものです。サロン内の様子を撮影しただけの動画では反響がないので、見た人の心を動かし集客に直結する動画づくりに悩まれている方が多いですね。

— 動画制作となると、やはりコストが多くかかってくるものですか。

永野　動画制作を外注依頼すると、通常30万～50万の見積もりで予算オーバー。そこで内製しようと、ウェブ担当のスタッフがブログを更新しながら動画も制作するとなると、疲弊してしまう。集客だけに予算を使うことはできませんから、なかなか踏み出せないという方もいらっしゃいます。

–動画にコストを割くメリットはどこにあるのでしょうか。

永野　やはり、動画を1本作るだけで、無限の活用法があるということです。HPはもちろん、ユーチューブ、フェイスブック、ブログなどのSNSで簡単に拡散できます。また、店内のモニターに映し出せば、売り込み感なく商品を提案できますよね。新規のお客様はもちろん、既存のお客様へのアプローチも可能なのです。

— どのような動画がより効果的でしょうか。

永野　まずは、お手軽に見てもらうのに30秒ほどのPR動画がおすすめです。施術の信頼性を伝えるために、ビフォー・アフターとお客様の声を中心とした構成が効果的でしょう。ファンやリピーターに紹介するツールとして提供できます。リアルなお客様の感想を含んだ動画は、知らない間にスマホを通してサロンのよさをプレゼンしてくれます。

–エステ業界ならではの動画活用の魅力は何でしょうか

お客様が何を思い浮かべてサロン選びをしているのか。それは、その施術を受けたらどうなるのか？という自分の未来の姿です。数字的な結果や、ビフォーアフターの変化を体感できるこの業界だからこそ、「なにをするか」「どんなふうにやるか」を伝えられる動画は、ぴったりなのです。また、サロンの雰囲気を伝えてイメージを膨らませることにも一役かってくれます。

■こんな風に使うと効果的！

● HPはもちろん、SNSで流す！
今流行りのFacebook動画広告にも活用可能
● 店内のモニターで流す！
クロージングが苦手なスタッフでも商品を提案できる
● 店外のモニターでもアピール
看板広告よりも、通りすがりの人に注目されやすくなる
● 新人スタッフ採用に活用
理念に共感した新人を採用して定着率UP

エステティックサロンという心も体も癒す場所だからこそ、今、サロンは見せすぎるくらいに動画でアピールすべきなのです。「考えてもいなかった」というサロンこそ、チャレンジしてみてください。